良いご報告をと思いながらも、許してください。仕事も手につかず休みました。
12月2日、私は、この子の里親探しをしました。ことごとく断られ、最後に可能性のある、年老いた猫二匹を飼っている夫婦のもとへ、かなりねばったのですが・・・
私は、この子を病院へ連れて行き、その後、貰っていただく話をしました。しかし、返事は厳しいものでした。「 あなたの良心で子猫を病院へ連れていきたいのは分かるけど、そのあと自分が飼えないから人に押し付けるのはどうかと。だいいち、こんな子は世の中にたくさんいるでしょう。猫だけじゃなく餓えている子供たちも。あなたがみんなのめんどうを最後までみれるのならそうしなさい。中途半端なら最初から手を出さないこと。」 と。
私は、この頃は、なにがなんだか分からなくなっていました。
この子猫を病院へ連れて行こうと抱きかかえて車に乗せようとしたら、子猫は嫌がって私の肩を登り、飛んで、他の猫たちの元へ逃げていき、顔だけこちらを振り返り悲しそうな顔で私のことを見ていました。ここにいたいのか。みんなと離れたくないのか。
「 へたに手を出すな。」 と言っていた夫婦の言葉。
でも、助けている人は現実にいます。救われている命もたくさんあります。
ただ、私に力量がないのです。この子たちのそばにいた人間のせいで運命が大きく変わってしまいました。申しわけありません。ほんとうにごめんなさい。
12月5日の夜、この子の姿を見たのが最後になりました。
ほっておいたら死んでしまうと分かっていながら見捨ててしまいました。みなさん、すみません。
こんな私で、どうしようもないです。
2005 12月14日